国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
SCORE(大学推進型 拠点都市環境整備型)

九州地区Demo Day
GAP NEXT / KIEPS 合同開催

2022年3月19日(土) 13:00〜15:15
オンライン開催

イベント紹介

2021年度社会還元加速プログラム(SCORE)大学推進型(拠点都市整備型)のDemo Dayを、福岡市・北九州市を拠点都市とする2つのプラットフォーム(GAP NEXT・KIEPS)合同で開催します。
Demo Dayでは両プラットフォームにおいて採択された18プロジェクトが、それぞれの技術シーズをもとにしたベンチャー事業構想を発表します。
ピッチをオンラインでご覧いただけますので、ぜひご参加ください。

ABOUT

SCORE(大学推進型 拠点都市整備型)とは

スタートアップ・エコシステム拠点都市においてプラットフォームを構築する大学や機関に対し、起業家育成とスタートアップ創出に一体的に取り組むための環境整備を支援し、コロナ後の社会変革や社会課題解決に繋がる社会的インパクトの大きいスタートアップが持続的に創出される体制を構築する活動を推進することを目的とした科学技術振興機構(JST)の事業です。

GAP NEXTとは

GAP NEXTは技術商業化と人材育成を接続的に展開し、案件発掘から事業化サポートまでをワンストップで行い、世界に伍するディープテック企業の創出に向けた土台の創生を目指します。各大学とGAPファンドを共同実施することで、ノウハウを共有し商業化スキルの底上げを目指します。また、アントレプレナー人材育成プラットフォームを形成し、海外大学の事例も積極的に取り込みながら、支援人材の育成に取り組んでいます。

【主幹機関】
九州大学
【共同機関】
九州産業大学・久留米大学・日本経済大学・福岡工業大学・福岡大学

KIEPS(北九州SDGsイノベーション&アントレプレナーシップ プラットフォーム)とは

KIEPSは、北九州市が「モノづくり」で培った基盤技術をベースにしながら、SDGsで挙げられる課題解決と技術シーズマッチングによるイノベーション創出を目指します。「ロボット・環境」などの分野を中心に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を起こすことで、既存産業を変革し、顧客志向の製品やサービスを提供可能とする新たな産業の育成を支援するとともに、既存産業の変革を実践できる技術・人材供給の場となることを目指しています。

【主幹機関】
九州工業大学
【共同機関】
北九州市立大学・長崎大学・株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ

本イベントは終了しました。

登壇者とのコンタクトを希望する場合は以下の問い合わせ先にご連絡ください。
SCORE九州地区Demo Day 事務局:info[at]start-kyushu.com
([at]を@に変更してください)

登壇者紹介

研究代表者
礒田 隆聡

食の安全を守る「食中毒菌センサ」のビジネスモデル構築と市場開拓

北九州市立大学国際環境工学部 教授
礒田 隆聡

2021年6月から国内の全食品事業者にはHACCP(加工工程で温度・異物・細菌検査を記録する手法)による衛生管理が義務化された。特に細菌検査は24時間培養し、目視で菌数を数えるコロニーカウント法が主流である。そこで検査時間を90分に短縮できる新たなセンサ技術を開発した。本研究は、右図のような携帯型の食中毒菌センサを試作検証し、食品加工や病院、介護施設等への社会実装を想定した市場調査とビジネスモデルの構築を行う。

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研究代表者
松田 鶴夫

脳機能賦活を誘起する手指リハビリテーション支援統合システムの企業化について

北九州市立大学 環境技術研究所 教授
松田 鶴夫

高齢化社会の加速に伴い脳機能疾患患者数が拡大し,後遺症等疾患としての麻痺により、精神的な意欲の減退や社会復帰を逡巡する人々が増えつつある社会状況の中で、「いかに自立して健康で暮らせるか」というQOLを考慮した「健康寿命」への欲求に対する支援は、各種運動機能疾患を持つ方にも共通なニーズである。リハビリテーション(以下、リハ)による機能回復は多くの病院で行われ、機能回復例も多く報告されているが、その効果の再現性が個々人に大きく由来することから、回復の程度もまちまちで、前記ニーズを満足するようなリハ支援システムは存在しない。本研究ではヒト大脳をシステムの一部として組み込む手法を考案し、大脳皮質機能損壊に起因する上腕手指麻痺の複数患者に対して試作機を用いたフィールドテストの結果から、従来よりも高効率なリハ支援を可能とするシステム(IRiSS)を開発した。これらを病院・介護施設・リハ施設や在宅向けに提供することを視野にビジネス展開を構築する。

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研究代表者
李 丞祐

匂いによるがん診断技術の高度化及び包括的先進医療技術の確立

北九州市立大学エネルギー循環化学科 教授
李 丞祐

がんの早期発見は、死亡率の低減や発病の初期段階での効果的治療に欠かせない重要な医療課題である。これまで口腔がんに特異性を示す27種類の揮発性有機化合物(VOC)の特定に成功し、唾液に含まれた匂い成分のVOC群から口腔がんを非侵襲的で簡便・迅速に診断できる新しいがん診断技術を開発し、現在、対象範囲を広げた臨床研究を進めている。国や個人の医療費負担軽減に寄与でき、本技術シーズの社会的ニーズは高い。

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研究代表者
中楯 龍

粘膜下層剥離術(ESD)支援マニピュレータ

九州大学 先端医療オープンイノベーションセンター 特任准教授
中楯 龍

軟性内視鏡(胃カメラ)による手術(ESDという)に用いる細径マニピュレータを開発した。従来は曲がらない1本の電気メスしかなかったが、本申請のシーズは従来の電気メスの直径2.5㎜を変えないまま上下左右前後にワイヤ駆動で遠隔操作できる電気メスと把持鉗子を提供し、片手でつまんでもう一方の手で切るという当たり前の手術環境を軟性内視鏡で実現した。

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研究代表者
田中 賢

がん患者からのリキッドバイオプシーの分離・回収による診断技術

九州大学 先導物質化学研究科 教授
田中 賢

近年、がん診断技術の発展のために、侵襲性の大きい固体生検に代わり血中循環腫瘍細胞(CTC)などの液体生検(リキッドバイオプシー)が注目されている。本研究課題では、全血中の血球細胞の粘着を防ぐ抗血栓性を有し、CTCに対する接着性を有する独自の合成高分子を設計する。

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研究代表者
龍崎 奏

体液検査によるがん診断システム

九州大学 先導物質化学研究所 助教
龍崎 奏

がん治療において腫瘍の早期発見は極めて重要である。しかしながら、がんは種類(部位)ごとに検査方法が異なるため、全身のがんを毎年調べることは現実的に困難である。本課題では、独自の最先端1粒子解析技術を用いて、簡便な体液検査から数分以内に「がん検出」および「がん種特定」ができる次世代がん診断システムの構築を目指す。

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研究代表者
古賀 浩徳

膵液中エクソソーム由来microRNAを用いた膵癌診断薬の開発

久留米大学 先端癌治療研究センター 教授
古賀 浩徳

本邦における新規膵癌患者は年間約41,000例で増加の一途を辿っている。膵癌は早期診断が極めて困難で、発見時には大半が切除不能進行癌であるため、5年生存率はわずか9%である。従って、早期診断法の開発が喫緊の課題である。エクソソームは細胞内から外へと分泌される小胞である。内部には蛋白や核酸(mRNA, DNA, microRNA (miR))などが含まれ、細胞間情報伝達に使われている。従って、例えば膵癌細胞から分泌されるエクソソーム由来のmiRを解析すれば、膵癌細胞特異的な生化学的・遺伝学的情報が得られる。本研究では、膵癌患者膵液エクソソームなどから同定した膵癌特異的miRを、膵液や血液検体から検出する診断薬を開発し、膵癌早期診断法を確立する。

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研究代表者
田中 義正

プレゼンター
長崎大学 研究開発推進機構 知的財産室 リサーチアドミニストレータ
山本 圭一郎

底生ザメ由来ナノボディ抗体の開発と事業化

長崎大学 先端創薬イノベーションセンター 教授
田中 義正

【概要】:現在治療法のないがんや自己免疫疾患などの難病に対して効果の期待できる底生ザメ由来ナノボディ抗体の開発と事業化を行う。
【背景】:これまでの医薬品とは異なる創薬標的を有し、比較的安価に製造できる次世代抗体医薬品として底生ザメ由来ナノボディ抗体の開発が期待されている。
【独創性・新規性】:底生ザメを陸上で繁殖・養殖することにより、安定的に免疫動物を確保することができ、ナノボディ抗体を効率的に開発することができる。

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研究代表者
久保 嘉直

プレゼンター
長崎大学 研究開発推進機構 産学官連携推進室 リサーチアドミニストレータ
松田 三央子

クルマエビ抗体様蛋白質Dscamを用いた診断法・治療法の開発

長崎大学熱帯医学研究所 准教授
久保 嘉直

現在、診断・治療には哺乳類抗体が使われている。哺乳類抗体は2つの遺伝子から作られるため、単離と改良が困難で、その診断・治療は高額となってしまう。一方、日本において養殖が盛んなクルマエビの抗体Dscamは1つの遺伝子から作られる。Dscamを用いた診断法・治療法の開発はまだ行われていない。

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研究代表者
室田 浩之

プレゼンター
長崎大学 ICT基盤センター 戦略職員
深江 一輝

皮膚病変を伴う成人T細胞白血病に対する免疫エフェクター細胞療法の事業化

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学分野 教授
室田 浩之

成人T細胞白血病(ATL)は抗がん剤など既存の治療に抵抗性の症例も多く、予後の悪い。本課題はγδ型T細胞と呼ばれるリンパ球の一群がATL細胞を効率的に傷害することに着目し、ATL患者にγδ型T細胞を輸注する細胞療法の技術を医師主導型治験を通して新規医療事業に展開し、アンメットメディカルニーズに対処する細胞医療モダリティーを確立する。

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研究代表者
長谷川 一徳

プレゼンター
オープンイノベーション推進機構産学官連携本部 准教授(専門職)
米澤 恵一朗

インバータ機器による電力系統の需給バランス調整技術(空気だけでなく電気も綺麗にできるエアコンという新概念の創出)

九州工業大学 大学院工学研究院 電気電子工学研究系 准教授
長谷川 一徳

現状の電力系統インフラでは、“調整力不足”の為、太陽光発電源等を主力電源化とすることができない。そこで本提案では消費デバイス側、特にインバータエアコンによる調整力技術の開発を行う。これにより、消費デバイスが電力インフラの安定化役として参加可能となり、再生可能エネルギー主力電源化社会を実現可能とするレジリエンスな電力インフラを実現に貢献する。本プロジェクト期間中に、デモシステムの構築を行い、大学キャンパスを活用した小規模実証への道筋をつける。

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研究代表者
Ashir Ahmed
(アシル アハメッド)

バングラデシュにおける「ポータブル・ヘルス・クリニック」による健康診断および遠隔医療事業

九州大学大学院 システム情報科学研究院 准教授
Ashir Ahmed (アシル アハメッド)

PHC(ポータブル・ヘルス・クリニック)システムを導入し、健康診断の事業をおこなう。PHCは、ICT(情報通信技術)を活用した健康診断、遠隔医療を提供する。計測用端末、健康医療情報データベース、解析システムから構成される。受診者の健康状態をAIで即時に分類するトリアージシステムを有する。 PHCは先進国の過疎地、被災地への応用も可能である。

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研究代表者
田向 権

プレゼンター
九州工業大学 研究員
吉元 裕真

深層学習訓練用データセットの半自動生成手法とエッジ向けニューラルネットワーク

九州工業大学 大学院生命体工学研究科 教授
田向 権

(1)認識システム構築に必要なデータセット半自動生成システムと (2)構築したデータセットを活用したエッジAIデバイス(小型コンピュータ)を提供する。AI技術は学習のために膨大な労力をかけてデータセットを構築する必要があり、中小企業で扱うことが難しい。この問題の解決と、レザバー等軽量な機械学習を活用した、知見のない中小企業でAIを活用できるサービスを展開する。

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研究代表者
藤ヶ谷 剛彦

樹脂被覆法によるカーボン表面改質

九州大学工学研究院 教授
藤ヶ谷 剛彦

「カーボンニュートラル」の機運から、クリーンエネルギー、省エネ化技術へのニーズ高効率化、低コスト、長寿命化、軽量化を実現する高機能材料が必要→本技術はカーボン系複合体の長寿命化、高強度化、高効率化を実現する技術

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研究代表者
楊井 伸浩

光アップグレードによる新たな光の価値創造

九州大学大学院工学研究院 准教授
楊井 伸浩

長波長の低エネルギー光を短波長の高エネルギー光に変換する波長変換を光のアップグレードと捉え、太陽光や室内光といった身の回りの光をアップグレードして有効に活用することを提案する。我々は最近の研究において太陽光や室内LEDにより光アップグレードを行うことが可能な材料の開発に成功しており、本研究においてその実用化に向けた開発を行う。

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研究代表者
宮元 展義

ナノシート構造色材料に基づく調色型スマートウィンドウ

福岡工業大学生命環境化学科 准教授
宮元 展義

オンデマンドで調光できるハイテク窓(スマートウィンドウ)が普及し始めているが、コスト、調光性能(速度、色)、省エネ性能などの点で、革新と市場開拓の余地がある。本事業では、力学刺激によって最大反射波長が変化する構造色ナノシート液晶(Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60,8466)という新素材を用いて、新しいタイプの調色・調光・パターン表示窓製品を提供する。

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研究代表者
矢部 光保

濃縮バイオ液肥の事業化検証:畜産事業者へのプラント販売と農家・植物工場への液肥販売

九州大学大学院農学研究院 教授
矢部 光保

・概要:メタン発酵等の消化液から窒素・リン・カリウムの肥料成分を分離・濃縮回収する技術および養液栽培用に必要な肥料成分に効率的に変換・調整する技術を有している。
・背景:畜産農家はふん尿処理に、農家・植物工場は価格競争に苦しんでいる。
・独創性・新規性:窒素・リン・カリウムの分離濃縮回収は本ベンチャーのみの技術。

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研究代表者
石橋 勇志

植物育成用ナノ資材による新たな農作物生産技術の開発

九州大学大学院農学研究院 准教授
石橋 勇志

世界人口の増加や持続的な地球環境に対して「食料生産」に関する課題を解決するべく、肥料成分に加え、植物必須元素、アミノ酸、ペプチドなど、植物にとって有効なあらゆる物質をナノ化もしくはナノ粒子にコーティングさせた次世代型肥料又は農薬を開発する。

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タイムスケジュール

12:30
開場・受付開始
13:00
開会・挨拶
13:15
ピッチ(8チーム ※1チームにつき5分)
13:55
休憩
14:10
ピッチ(10チーム ※1チームにつき5分)
15:00
講評
15:15
閉会

本イベントは終了しました。

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SCORE九州地区Demo Day 事務局:info[at]start-kyushu.com
([at]を@に変更してください)

主催

  • 国立大学法人九州大学
  • 国立大学法人九州工業大学

共催

後援

  • 福岡市
  • 北九州市